オープンウェブ上で最大級のアフィリエイトマーケティングプラットフォームであるSkimlinksは、2024 年1月に日本参入以来、業界で大きな注目を集めています。今回は、Skimlinks初期メンバーである、エンジニアリング部門シニアバイスプレジデント タマス氏とプロダクト部門シニアバイスプレジデント マット氏が来日、業界を席巻するその強みと日本市場のアフィリエイトマーケティングの未来について語ってもらいました。
タマス・シクザイ: エンジニアリング部門シニアバイスプレジデント。アプリケーションと製品の開発、収益化戦略、パブリッシャーやネットワークとの統合を担当。
マシュー・ピヴァール: プロダクト部門シニアバイスプレジデント。プラットフォームの構築、ネットワークの統合などに携わったのち、プロダクト部門のトップに。
パート1: Skimlinksの成功秘話！日本市場参入までの道のりとは？
Skimlinks誕生の経緯、また新規市場への進出が始まった背景を教えてください
タマス: 2007年にオーストラリアで誕生したSkimbit（Skimlinksの前身）は、従来のソーシャルブックマークツールとは一線を画す革新的なサービスとして登場しました。「テレビ」のようなプロジェクトを作成し、関連商品を閲覧、ブックマーク、そして友人と共有できるプロジェクトベースのダッシュボードを提供していました。さらに、アフィリエイトマーケティングを通じて収益化を実現したのが大きな特徴です。
マシュー: ロンドンに拠点を移し、欧州、米国、APAC地域へと事業を拡大してきました。現在、日本でもサービスを開始し、グローバル展開を加速させています。2024年1月に日本で正式にサービスを開始することになりました。世界都市ロンドン発祥の当社にとって、グローバル展開は自然な流れだったのかもしれません。
私たちは、グローバル対応と国別最適化の両立を重視した製品設計を行っています。これは、私たちが世界中のパブリッシャーと広告主を支援するプラットフォームを設計するという使命を持っているからです。
タマス: 私たちのチームは 50 を超える国籍のメンバーで構成され、世界各国で活動しているので、幅広い市場へ親和性のある製品開発が可能なのです。
今後の日本市場戦略について教えてください。 Skimlinksは既存の製品を日本市場にどのように適応させていく予定ですか?
マシュー: 過去数四半期、日本市場向けにツールをローカライズしてきました。日本のパブリッシャーからも好評を得ています。
Skimlinks は、パブリッシャーがアフィリエイト マーケティングを簡素化し、効率化するトータルソリューションです。1つのインターフェースで世界中の何千もの広告主にアクセスし、リアルタイムの収益化を実現します。ダッシュボードでパフォーマンスをリアルタイムで追跡、分析し、効果的な施策を即実行できます。これにより、パブリッシャーは高品質なコンテンツ制作に専念できるようになります。
今後さらに、日本の読者を魅了するコマースコンテンツ制作を支援するため、日本の提携広告主数の拡大が現在の最大優先事項です。アフィリエイトネットワークと連携を増やし、新規広告主を獲得、良好な関係を構築することで、パブリッシャーに最適なアフィリエイト環境を提供します。
タマス: TaboolaによるSkimlinks買収は、日本人スタッフの現地配置など、日本市場におけるサポート体制の強化を可能にし、当社事業に大きな変革をもたらしました。
「Skimlinks Editorial Network」は、コマース コンテンツ用のリソース不足に悩む小規模パブリッシャーにとって、まさに救世主となるサービスです。Skimlinksが代わりにコンテンツを作成することで、パブリッシャーはコマース戦略を迅速に立ち上げることができます。
今回日本のクライアントを直接訪問した感想は？
タマス: ここまでは順調ですね。確かに会議の前の名刺交換の仕方など、文化は北米欧州と大きく異なると感じています。
マシュー: 今回の訪問で、日本のアフィリエイトマーケティング業界はとても確立されており、文化的なニュアンスを理解した上で、日本の消費者の共感を得られるアプローチが重要だと再確認しました。Taboolaの強固な国内パブリッシャーとの関係と現地チームの力を活かし、更なる飛躍を目指します。
タマス: 世界的なパブリッシャーや、活気ある日本発のスタートアップパブリッシャーが共存する、多様性に富んだエコシステムを持つ市場だと実感しました。あらゆるパブリッシャーがコンテンツ戦略を強化することで、アフィリエイト収入をオンライン収益の強力な柱に育てていくお手伝いをしたいと考えています。
マシュー: 北米ではコンデナストやハーストのような世界的なパブリッシャーと提携し、成果 をあげてきました。そこで培ってきた経験とノウハウを活かし、日本のパブリッシャーの皆様の課題解決にも全力でサポートしていきたいと考えています。
